普通のダニ(コナダニなど)は人を刺さないのですが、ダニ(コナダニなど)が増えるとそれを食べるツメダニが増えて人を刺します。
普通のダニ(コナダニなど)が増えるには、湿度が70%以上(絶対必要です)で温度の条件がいい6月頃に家のダニ(コナダニなどを食べるツメダニ)による虫刺されが増えます。
症状は身体(非露出部が中心)に対称ではなく赤いブツブツが出来てかゆくなります。
湿度と温度が低い季節には、対称性がないブツブツが出来ても急性湿疹・毛嚢炎を先に疑うべきです。
人によって真っ赤に大きく腫れてとても痒い人と刺されても刺し跡だけで全然痒くない人まで反応は様々です。
ですから、家族の中で一人だけにできてもダニによる虫刺されのことがあります。
引越・押入れの片付けなどが原因で発症することもあります。
イエダニによる虫刺され
通常はネズミなどの小動物にに寄生しています。
偶発的に人から吸血することがありますが、人に寄生しても長くは生きられず3〜4日で死亡するといわれています。対策はネズミの駆除・小鳥/ニワトリの治療です。
古谷 浩 先生提供症例へ 菊池 くみ先生のコメント
写真へ、ダニの除去 ツメダニの除去 皮膚病の主な病因生物の種類と大きさ比較
季節はずれに発生・治療期間が数ヶ月〜数年かかっている場合や
頑張って虫退治をしても効果の出ない場合は、以下を疑って下さい。
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冬〜春先のかゆみは、ダニが原因ではありません。
2月に腕の内側に赤い斑点ができていたが、
マイクロスコープで拡大して見てみると、
刺された跡はどこにもありません。
わずかに盛り上がっている部分は、
おそらく小さなイボによるかゆみで、
かきむしったために赤く炎症をおこしていることが判明しました。
イボとして治療を行って改善しました。
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初診 1月11日 51歳女性 大腿
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皮膚寄生虫症妄想
治療
ステロイドの塗り薬の上手な塗り方を参考にして下さい。
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ちかかね皮膚科
実際には虫は寄生していないのに,かたくなに虫の寄生を信じて疑わなく、
訂正不能な妄想を抱く場合を寄生虫妄想と呼び、病気として対応されます。精神科の領域とされています。
実際にティッシュペーパーに包んで持参された虫??のマイクロスコープ画像です。
長引く訳(私説)
精神的に思い込みが激しいことが大きな原因になっていますが、実際に痒みもあると思われます。
「虫?」の存在を強調しすぎるので痒みも否定されている場合があるので
治療されず数年に及ぶことが稀ではありません。
痒みの原因の多くが湿疹(多分、SDD(h))なので一般的な治療(ステロイドを中心の治療)では、
上手くいけば痒みが止まるので脱出できることもありますが、
運悪く上手くいかないと痒みも続くので長引くことがあります。
参考:効果のあるもの 非ステロイドの痒み止め ステロイド 「液体窒素療法」 塩素除去 スキンケア
私は、実際に「液体窒素療法」を行って比較的簡単に治癒した経験が3例あります。