皮膚科で使用される主な漢方薬（エキス剤が中心）
代表例のみ記載
　021811

　Top ちかかね皮膚科

漢方薬名	主な皮膚病	保険適応	コメント
		について
ヨクイニン	尋常性疣贅		多く飲む方が効果があります。
麻杏ヨク甘湯	尋常性疣贅	小太郎は、いぼに適応あり	長引く「いぼ」の時に加えると時に効果があります。 麻黄が入っているので注意が必要です。
越婢加朮湯	尋常性疣贅		上記と同じ麻黄剤
桃核承気湯	尋常性疣贅 尋常性ざ瘡		顎部のあたりに有り便秘気味で下腹部に抵抗ある場合
清上防風湯	尋常性ざ瘡 酒さ・膿皮症 アトピー性皮膚炎		炎症を伴うときで体力のある場合
治頭創一方	アトピー性皮膚炎 湿疹・膿皮症		小児でじゅくじゅくした場合、頭部、顔
十味敗毒湯	化膿など アトピー性皮膚炎	水虫にあります。	解毒中和・化膿が強い場合
消退風散	湿疹・蕁麻疹 アトピー性皮膚炎	水虫にあります。	体力が丈夫で分泌物の多い病変に使用されます。
荊芥連翹湯	アトピー性皮膚炎		乾燥性痒みの強い場合
柴胡清肝湯	アトピー性皮膚炎		乾燥性痒みの強い場合
加味逍遥散	湿疹・尋常性ざ瘡 進行性指掌角皮症		軽度のお血の時に使用・女性が多い
柴胡桂枝湯	湿疹・アトピー性皮膚炎		痒みの訴えの強い男性
梔子柏皮湯	陰嚢湿疹・脂漏性皮膚炎		痒みの訴えの強い
温清飲	アトピー性皮膚炎		体力中程度で皮膚の乾燥気味の場合
黄蓮解毒湯	アトピー性皮膚炎		痒み止め、即効性あり 上記の温清飲と併用で増強・冷え症や肺線維症に注意
抑肝散	湿疹・アトピー性皮膚炎		イライラが強く掻き傷が多い場合　主に子供
抑肝散加陳皮半夏	湿疹・アトピー性皮膚炎		上記の成人
白虎加人参湯	酒さ・アトピー性皮膚炎		顔面の火照りと痒み

保険適応のある塗り薬は「紫雲膏」だけです。

漢方薬とは、

主な漢方薬（生薬）の効果と副作用

子供に漢方を飲ませる工夫

お血に伴う皮膚病変

お血とは 東洋医学のでよく使用されつ用語で、 局所ないし部分的に血液の滞りを指摘している。 問診・望診（舌診）・切診の腹診などで比較的分かりやすい。 目の下の色素沈着、血管拡張、腹部の圧痛・抵抗、月経異常、痔などとして現れます。 関連が疑われる病気例 酒さ 酒さ様皮膚炎 うっ滞性皮膚炎 特発性色素性紫斑 アナフィラトイド紫斑病（アレルギー血管炎） 脂漏性皮膚炎 女子顔面黒皮症（リール氏黒皮症） 膠原病（SLE･PSSなど） 進行性指掌角皮症 その他

皮膚疾患とお血：緑書房；前田　学　13Ｐの（試案1988年）を改変

「お血」を改善する漢方薬を「駆お血剤」といいます。
代表例

大黄牡丹皮湯 桃核承気湯 通導散 桂皮茯苓丸 当帰芍薬散

主な漢方薬（生薬）の効果と副作用

日本の医師免許しか持っていないので　
当科では尋常性疣贅と尋常性ざ瘡以外に余り漢方は、処方していません。
過去に効果があたった漢方薬は本人が希望した場合は処方します。
効果は個人差が大きく反応の無い場合は、早期に変更しています。

漢方薬とは、