脂漏部位;頭(後頭部と前頭部の生え際に多い)、顔、わきの下、股、上背部、前胸部など
油ぽい場所(脂漏部位)にできる湿疹(しっしん)、赤くなり、軽いかゆみ、ふけが出ます。
下記の図の黄色い部位に出来やすいです。
原因;体質(脂漏体質:尋常性ざ瘡なども出来やすい。)、
消耗(発熱、飲酒など)が原因で、ビタミンB2が不足して、
脂肪の代謝がうまくいかなくて発病していると考えられています。
最近、関連が最も疑われているものとしては、癜風菌(皮膚にすむかびの一種)があります。
しかし、全例関係している訳ではありません。
その他の細菌やウイルス感染が関係する例も存在する可能性があると思います。
皮膚病の主な病因生物の種類と大きさ比較
治療;ビタミンB2の飲み薬と比較的弱いステロイドのつけ薬または抗真菌剤を使用します。
頭皮には、液体のステロイドの外用薬を入浴後と朝の1日二回外用します。
3ヶ月以上の長期間の使用は、お勧めできません。
脂漏性皮膚炎に保険適応のある抗真菌剤(カビを殺す薬):ニゾラールもあります。
抗真菌剤りのシャンプ−も市販されています。
抗真菌剤が、約半分位の人に効果あると言われていますが、
実際には、著効する人は10人に1人もいない印象です。
注意、シャンプ−を使用して2週間以内に効果が出なければ癜風菌でないと判断していいと考えられます。
シャンプ−を使用で急に悪化する場合もあります。悪化したら止めて下さい。
原因の一つの癜風菌は、油を好む性質があります。リンスはあまりお薦めしません。
長引く場合は、
脂漏性皮膚炎と類似の症状であることがあるので以下を考慮して下さい。
シャンプーを使わなければ洗髪の回数は制限は必要ないと考えていますが、
シャンプーを使っての洗髪は、週に1度位をお勧めします。
理由→頭皮にダメージ(シャンプーの歴史)