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外傷
怪我(けが)
皮膚科でよく見る外傷
擦過傷(さっかしょう)=擦り傷 転倒・子供同士のケンカなどで顔に傷が残ることがあります。皮膚欠損の深さと広さで経過が異なります。熱傷に準じます。二次感染を起こすと治癒を妨げます。縫合術の手術が必要な場合があります。
棘を刺し
幼児が木製の古いデッキ・遊具・椅子などでなることが多いです。新しいデッキでは起こりにくいが風雨に長くさらされると木の柔らかい所が取れ木の硬い繊維が残り刺さります。保護者がこのことを理解していると予防出来ることです。その他、家の内外で「思わぬことで」起こることがあります。皮膚科には、専用のピンセットが用意してあります。実例
トゲを強調→
初診時のマイクロスコープの映像です。5歳の男性
昨日、自宅の障子の桟が中指の爪と皮膚の間に刺さった。
周囲の皮膚も炎症の為に角化して皮が剥けています。↑ 摘出用「ピンセット先」
←摘出後[棘」
マイクロスコープの映像です。
取れないトゲ? 見間違え易いので注意が必要!!
「いわゆるイボと大きさ・形状・症状が大きく異なる場合があるので十分な注意が必要です。」
傷から発症した例
症例1:右示指 初診時 症例2:左足底 初診時
液体窒素後1週間目
初診時
60才 女性トゲを刺して、4日前に自分で取ったが残っているとの訴えで来院しました。マイクロスコープで確認し、いぼとして液体窒素療法を開始しいました。
7才 男児足底に1か月前に明らかにトゲを刺して自分でトゲを取りトゲを確認したそうです。痛みがあるので再び、取ろうとしたけど取れなくて来院されました。マイクロスコープで確認し、いぼとして液体窒素療法を開始しいました。
肉眼的に黒色のトゲの残りの様に見えてもマイクロスコープで拡大すると明らかにトゲは残っていないことがあります。 「いぼ」は排除反応が起こると血管が詰まって黒色に見えます。一般的ないぼの拡大
トゲと間違えていじっていると「いぼ」は、外傷で誘発されて大きくなる性質があるので残っていると勘違いして取ろうとしていじるとさらに大きくなりいつまでも残ります。
トゲもいぼも自然治癒することがあるのでいじらないと治ることがあります。
ピアス 意識的に身体(通常は耳)に傷をつける行為です。
金属アレルギー以外にも体質や条件によりますが
二次感染や湿疹になることがあります。
下図の様に表皮を持たない穴が耳に開いてしまいますので夏には、
感染を引き起こすことがしばしばあります。
当院では、皮膚科医が皮膚病を作るのは手伝いをするのは矛盾しているので、
ファッションの為とはいえピアスの穴開けは、お断りしています。自傷 どうしても理解出来ない皮膚病変を作り病院受診する場合は、自傷性のことがあります。
治療としては、予防が大切です。瘢痕{肥厚性瘢痕とケロイド)・二次感染・伝染性膿痂疹(とびひ)・尋常性疣贅などを誘発することがあります。
色素沈着の改善は、通常半年位かかるとされています。