抄録(簡単な内容)
抗真菌剤外用で治癒する足白癬がある反面、
難治な症例も存在する。
医師が足白癬を疑うか、患者が水虫疑いで顕鏡陰性者と
抗真菌剤外用を使用して難治なものを含めて
水虫様皮疹として治療を試みています。
顕鏡陰性の場合、汗疱・異汗性湿疹・湿疹・
接触性皮膚炎・ pitted
keratolysis・
軽症の掌蹠角化症や掌蹠膿疱症などが考えられますが、
水虫様皮疹と呼ぶ方がふさわしい症例があります。
水虫の歴史・抗真菌剤活性・統計・臨床から、
水虫は白癬菌以外が原因の水虫様皮疹が存在すると考えています。
足白癬は、白癬菌に対する排除反応で起こっている皮膚の変化と考えられます。
水虫様皮疹の原因は不明ですが、同様に排除反応の可能性があるので、
免疫を下げないで、免疫を高める治療を中心に行っています。
白癬菌が見つかる前から水虫に使用されていた漢方で
保険適応のある消風散と十味敗毒湯や
非ステロイドの痒み止め・ビタミンD3・サリチル酸ワセリン・
アロマオイル・冷凍免疫を期待して
スプレー式液体窒素などを組み合わせて試みています。
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