熱傷(火傷)やけど burn
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 今までの質問と答え

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 熱傷は、深さと広さによって異なります。

分類
組織学分類
皮疹
経過
治療
治癒期間
の目安
1 度

赤くなる
だけ・
びらん
一時的
軟膏など
1〜2週
2a度
水泡・びらん
色素沈着
軟膏など
2b度
潰瘍
(かいよう)
瘢痕
(軽度)
軟膏と
植皮など
1〜2ヶ月
3度
(4度)
潰瘍・壊死
瘢痕
難治性潰瘍
長期間軟膏
植皮など
2ヶ月<

皮膚の構造へ

深さは、温度X時間決まります。
例えば、湯たんぽで受傷すると、温度は低いが時間が長いので深くなり、
炎の場合は、温度は高いが時間が短いので浅い熱傷が多くなります。
低温火傷の方が、深部に及ぶことが多く見れます

実際には、深さの異なる部位が混在することいようです

  • 1 度     ひりひりして赤くなり一時的に色素沈着があるが、
           すぐに軽快します。
  • 2a度     痛みが強く赤くなり24時間以内に水泡形成します。
           治療により上皮化して色素沈着など起こしますが、半年位で消失します。
  • 2b度     潰瘍を形成し上皮化に長期間かかり瘢痕を残します。
           
    関節部位などは早期の植皮が必要です。
  • 3度(4度)   黒色のかさぶたを形成する。知覚も失われて痛みがありません
           1〜2週間で範囲が限局します。範囲が狭い場合、上皮化します
           が、
    痕を残ります。上皮化しない場合は、植皮が必要です
          
    最近の治療薬としては、細胞増殖因子のβFGFが有望だと言われています。
            
          治癒には、度数が増える(深い)程時間がかかり、面積が広い程時間がかかります。
<やけどを起こしやすい場面>

幼児の場合

  • 0歳児  床に置かれた加湿器の蒸気、テーブルの上のラ−メンの汁などをあびる。
  • 1歳児〜 台所のグリルの魚焼き器のガラス、トースター、ストーブの上部との接触.
    つかまり立ちが始まった頃なので、周りの大人が気を付けないと手で触ってしまいます。
上記の年令は、本人では気を付けられないので、周囲の大人が責任を持ちましょう。

それ以外の場合

  • アイロン・花火・焚火・ラーメンの汁・風呂  通常浅い火傷が多いです。
  • てんぶら油・料理の炎・熱湯・ストーブの吹き出し口 通常浅い火傷が多いです
  • ホットカーペット・カイロ・湯たんぽ  3(4)度の深いやけどになりやすいです。
本人が、気を付けましょう。

 

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治療法
熱傷の初期治療(1日目)、炎症を早期に止め組織の障害を少なくします。
家庭で出来ることは、
すぐに冷やすこと(1時間位)です。早期に医者に行くことが大事です。
最初の数時間が予後を決めることになります。

熱傷の中期治療(2日目以降)1日目でも推測はできますが、
深さがはっきりするのは
2日目以降です。
深さに合わせた医師の指示に従いましょう。
皮膚が出来る(上皮化する)までは、
入浴時に濡らすのは避けましょう。
上皮化までは、皮膚を保護する必要があります。

水泡(水脹れ)が出来た場合は、2説あり ますが、どちらでもいいとされています。
私は、潰れにくい水泡は出来れば、3日後位してから取ります。
潰れたらすぐに全てを取り処置をします。
水泡が出来た場合は、熱傷二度なので適当に処置すると長引きますので専門家に相談しましょう。
表皮が取れているので表皮が再生(1週間程度)するまで入浴時には濡らさないことが大切となります。

範囲が広い場合は、入院治療が必要です。
特に幼児や老人は、電解質バランスがくるいやすいので十分気を付けましょう。

 

合併症
  1. 細菌感染   適切な治療が行われないとなります。深いほど伴いやすいです。
  2. 肥厚性瘢痕  2b度以上の深さで起こります。盛り上がりますがかゆみはありません。
  3. ケロイド   2a度以上で、ケロイド体質がある人に起こりやけどの範囲を越えて
           広がり、かゆみがあります。
    早期の治療が大切となります。ステロイド外用や
           リザベンの飲み薬が効果があります。ステロイドの局注などが必要な場合があります。
  4. 有棘細胞癌  熱傷瘢痕の所に10〜30年してから生じることがあります。
  5. 自家感作性皮膚炎 病名をクリックして下さい。
  6. 潰瘍

 

 治療経過

 

治療期間は、深さと広さと早期の治療により異なります表へ
治療は、時期と深さ広さに依り異なります。
家庭で出来ることは、熱傷の初期は、進行しないように冷やすことですが・・・
2度以上は、受傷後出来るだけ早期の受診することをお薦めします。

 

 

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