粉瘤epidermal cyst
全身に出来る良性の皮下結節で手術が必要。・・・・詳しくは、ここをクリックしてください。
軟性繊維腫(線維性軟疣)skin
tag(achrocordon)
30才以降の成人に出来始めますが4才の患者さんの経験もあります。
首と頚部や脇の下に多発する2mm位で肌色〜淡褐色の扁平〜懸垂性のブツブツが多発します。
皮膚の一部が変化したもので良性です。白髪と同様で年令とともに増加する人もいますが、
年令の割に多い人も老人でも出来ない人もいます。他人にうつることはありませんが、
徐々に数年間かけて成長して最終段階(図の3番目)になります。
俗称で「スキン タッグ」とも言われます。
治療は、当院では、最終段階(図の3番目)になったものをはさみで切除して治療します。
比較的簡単に短時間で終わります。
老人性疣贅が合併したものは、「アクロコルドン」とも言いいます。
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最終段階期(完成期)
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治療)邪魔になるなどの理由で本人の希望があれば最終段階期(完成期)になってから
くびれた部分を切除するこることにしています。簡単にできます。
今までの質問と答え
懸垂性軟線維腫 fibroma molle (soft fibroma)
中年以上の成人に多い股、脇の下、臀部、外陰部にでき肌色で懸垂性(有径性;くびれがある)です。
良性腫瘍で問題なりませんが、邪魔になるなどの理由による本人の希望で切除することがあります。
大きさに依っては、局所麻酔(歯医者さんと同じ麻酔)で切除して縫合(糸で縫う)が必要で、
抜糸まで1週間位かかります。
その間は、入浴禁止です。比較的簡単な手術です。
皮膚線維腫 dermatofibroma
大腿、腕、臀部によくできます。
色素沈着を伴う硬いしこりの様なもので僅かに隆起する場合と陥凹する場合があります。
しかし、良性の腫瘍です。同様に、除去するには切開し切除するしかありません。
ケロイド keloid
胸・肩のにきびの痕や怪我・虫刺されの痕・手術の痕が
最初の傷より大きくなり堅いしこりになったもので、かゆみのあることがあります。
ケロイド体質があり、ある程度遺伝性です。
治療は、ステロイドの外用・局注、リザベンの内服(痒みのある早期に有効)などかなり効果のある方法があります。テンションを軽減する手術を行うこともあります。その他圧迫療法・放射線療法などがあります。
余り完璧な治療方法は、ありません。
予防は、テンションのかかる部位(力がかかる部位)に傷を作らないことです。 熱傷とケロイドへ
粘液嚢腫(mucous cyst of lip : figer and toe)
前者は、主に下唇に出来、ガマ腫とも言う唾液腺の流出部を外傷(誤って噛むことが多くい)により生じることが多い、柔らかいドーム状の腫瘍です。
後者は、手足の指に外傷などで出来るとされています。
ドーム状の外観で10ミリ位までで、粘液を含み、
殆どが手の爪の近くに出来る1cm
以下の特徴をもつドーム状の腫瘍です。
後者の別名は、ガングリオンです。 別記載
治療:手術が可能な部位なら手術が優先ですが、液体窒素、硝酸銀療法を行うこともあります。
眼瞼黄色腫 xanthoma
palperum
主に30才以上の成人に両上眼瞼の内側に片側又は、
両側性にでき自覚症状がなく黄色の扁平な5ミリ位、良性腫瘍です。
血液のコレースロール値、中性脂肪の値は正常なことが多く関係ないとされています。
治療は、手術(局所麻酔{歯医者さんと同じ麻酔}をして切除して縫合{糸で縫う}が必要で5日位で抜糸出来ます。比較的簡単な手術で殆ど痕が残りません。)
最近はレーザー治療が行なわれる場合もあります。
その他としてイボの治療の液体窒素が有効な例もあります。
コストと美容的な結果を求める場合は、手術が勧めです。
当クリニックでは、レーザー治療は行っていません。
手術も近くの大学病院の形成外科か皮フ科に紹介しています。
石灰化上皮腫 calcifying
epithelioma
毛孔に由来する腫瘍で、種々な割合で石灰化しています。
多くは、単発です。周囲の組織を傷つけ内部に体液や血液が入り水泡を形成したり黒色に見えることがあります。
触ると石の様な硬さを感じるのが特徴です。顔、首、肩、上腕などに多く比較的子供に多い腫瘍です。
幼児の場合は全身麻酔(比較的安全な麻酔の方法です。)での切除が必要な場合があります。
小学生の高学年以上では局所麻酔(歯医者さんと同じ麻酔)で手術(切除して縫合が必要で抜糸まで5〜10日位かかります)が出来ます。
比較的簡単な手術が必用です。手術の必要性はケースバイケースです。
血管拡張性肉芽腫 granuloma
teleangiectaticum
良性の腫瘍で毛細血管の増殖や拡大と炎症細胞からなる腫瘍で、幼児や妊婦などに出来やすく、
少しの外傷から誘発されることがあります。
顔、指、頭部などに発生しやすく、出血があります。
汗管腫 syringoma
女性に多く思春期に顔面などに多発する米粒より小さい隆起性のブツブツで汗の管が変化したものです。鑑別に青年性偏疣贅.面皰・稗粒腫があります。夏に汗で悪化するものもあります。余り適切な治療はありませんが、最近はレーザー治療も行われています。
稗粒腫(ひりゅう腫) milium
1〜2mmの白色のブツブツで顔、特に目の回り・外陰部に多発します。
元々のものと怪我などの痕に出来るものがあります。上記の汗管腫との区別が難しいものがあります。
上記の汗管腫同様に余り適切な治療はありませんが、最近はレーザー治療も行われています。
面皰 comedo
皮油(皮膚の油)、角質物質(角層つまり垢)などが拡大した
毛穴に詰まり毛穴が閉じている状態。上記の汗管腫との区別が難しい場合があります。
通常は皮膚色ですが、毛やゴミの為に黒色に見える時もあります。
尋常性ざ瘡(にきび)の初期に見られたり合併することがあります。
尋常性ざ瘡の治療として圧出(皮膚に小さな穴を空けて圧迫して中身を押し出しますこと)で治ることもありますが、
再発することもあります。
自分でやると傷や二次感染し、痕を残す原因なることがあるので医師に相談したほうが無難です。
その他
青年性偏疣贅 ウイルス感染症ですが、顔に出来るブツブツの中で比較的治療可能な病気です。
顔面粟粒結核・顔面播種状粟粒性狼瘡(LMDF)・サルコイドーシスなど難しい病気もあるので
専門家に相談して下さい。
雀卵斑(ソバカス)ephelides
顔、手背などに思春期頃から目立つ粟粒大の
褐色斑で適切な治療はありませんが、最近はレーザー治療も行われています。