水虫様 足白癬(趾間型足白癬様)のいぼ(尋常性疣贅)

012911

 

マイクロスコープの像

趾間底部付近

 

 

 

 

肉眼的には趾間型足白癬様に見える部位のマイクロスコープに依る拡大画像です。

黒い点線の中の乳頭腫状増殖と散在する角化性丘疹からHPV関与の疑がわれます。

44才 男性 8年前から症状あり、 鱗屑と掻痒(皮が剥けて痒み)があり3年位前からの通院歴があります。過去2回行った真菌検査は、伴に陰性です。治療はステロイド(ケナコルトAG軟膏)と抗真菌剤(アスタット軟膏)での治療歴がありましたが、共に完治には至っていません。抗真菌剤を処方後、1年以上ぶりに再診しましたが、真菌検査は今回も陰性でマイクロスコープの結果も合わせて尋常性疣贅として治療開始しました。液体窒素療法の施行・十味敗毒湯ヨクイニンの内服を併用しました。本人の希望でアスタット軟膏も処方しました。

趾間の水虫様皮疹
真菌陰性
趾間の側壁
趾間入口付近
真菌陽性
 

参考

顕鏡陽性患者の第3趾間の臨床像と極似していますがマイクロスコープ像では明らかに異なっています。

真菌陽性

「水虫」目からウロコ SDD(h)とは 戻る Topに戻る