第66回日本皮膚科中部支部学術大会
041816

Q&A 

発表内容  

 

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先頭の数字をクリックすると回答に移動します。

 

Q1.液体窒素の治療における免疫作用相以外の物理的作用相・血管作用相の関与(メリット・デメリット)はなんでしょうか?

Q2.アトピー性皮膚炎に合併した疣贅の治療ですか?

Q3.ウイルスの排除はTh1系なのでアトピー性皮膚炎とは、
関係ないのではありませんか?

Q4.液体窒素療法の効果が出ていますがHPVの関連は、証明出来ていないのでHPVの感染が関係してない可能性はありませんか?

Q5 第3の方法でも治りきらない原因は何が考えられますか?

Q6. 血液学的データの異常はどれくらいの頻度で見られますか? 
やはり皮膚症状が重症な例は全員が高値ですか?

Q7.経過中に手と足背に肉眼的に確認できる疣が

出現した症例が在りましたが、その理由は何でしょう?

Q8 液体窒素スプレーによってかしばらくの期間かゆみが治まるという人と、スプレーによって一時的にかゆみが増える人といますが、どうでしょうか?かゆみが悪化するときはだいたいどれくらい期間続くのでしょうか?

Q9 固形石鹸が、ボディーソープより よい理由は何でしょうか?



Q1.液体窒素の治療における免疫作用相以外の物理的作用相・血管作用相の関与(メリット・デメリット)はなんでしょうか?
 

 A1.免疫を抑制しない非ステロイドの痒み止めなどがあります。

 

物理相のメリットは、抗原提示出来る可能性があります。デメリットは、正常な所も傷つけてウイルスを増やす可能性があります。
スプレー式液体窒素場合かける強さ(近づき方)で、物理相はコントロール出来ると考えて弱めに行っています。

血管作用相については、.免疫相に近いと考えています。

 

私が、この液体窒素三相の考え方を見つけたのは江川 清文先生の文献ですが、 

江川 清文 漢方研究. 疣贅治療考ム難治性疣贅治療の工夫ム(2)2013、pp17-25

江川先生が引用された文献は、以下です。

Gross G, Barrasso R: General principles of treatment. In:Human papillomavirus infection A clinical atlas. Ullstein Mosby, St. Louis, 1997, pp49-62._です。

 

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Q2アトピー性皮膚炎に合併した疣贅の治療ですか?

A2.ウイルス疣贅の自然治癒で紅斑などアトピー性皮膚炎の主な原因と考えています。
アトピー性皮膚炎で言われてことは、この状態を修飾する因子だと考えています。
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Q3.ウイルスの排除はTh1系なのでアトピー性皮膚炎とは、
関係ないのではありませんか?
 

A3. アトピー性皮膚炎はTh2系に片寄っているのでウイルスの排除が上手くいかないで、発症しやすい群だと推定しています。

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Q4.液体窒素療法の効果が出ていますがHPVの関連は、証明出来ていないのでHPVの感染が関係してない可能性はありませんか?

A4.
ご指摘は、ごもっともですが・・
まとめの3番目に「HPVの関与は、分子生物学的には、証明は出来ていない」で
余地を残したつもりでした。
HPVによく似た別のウイルスもいるそうで、その可能性もあります。
もう一つの隠れテーマ「傷つけないことが大事」であることが疣贅が
関係していると考えています。
2つの隠れテーマ .ウイルス疣贅の自然治癒で「活性化すると見た目は悪化する」を
アニメで表現しました.。分かって頂けましたか?

HPVは外からの感染説と潜伏感染説がありますが・・私は、後者だと考えています。

 

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Q5.第3の方法でも治りきらない原因は何が考えられますか?
 

A5.余りにも抵抗力が弱いか多くの因子が複雑に絡んでいる人もいます。

その他の原因としては、初期の見た目は悪化に耐えきれないで通院を止めてしましまた場合や、職業・遠方や性格でComplianceとAdherenceが悪い場合、(患者が定期的な通院や服薬規則正しく出来ないと積極的に治療に参加しないこと)
このこともあります。

 

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Q6.血液学的データの異常はどれくらいの頻度で見られますか? 
やはり皮膚症状が重症な例は全員が高値ですか?
 

A6.確かにIgEが数万の人がほとんど皮疹もかゆみの無くなると3桁まで下がります。
重症例のみ検査していますのでほぼ全員異常値です。
痒みが強くても検査が余り出ない人もいらっしゃいます。治り難い群だと印象です。
軽症例は、殆ど検査をしていません。
重症例でも検査をすると数千円になるので事情もあるので全例はしていません。

 

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Q7.経過中に手と足背に肉眼的に確認できる疣が
出現した症例が在りましたが、その理由は何でしょう?

A7.妊娠と出産で一旦、免疫が下がって上がったのが

影響したのかと推測しています。

 

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Q8 液体窒素スプレーによってかしばらくの期間かゆみが治まるという人と、スプレーによって一時的にかゆみが増える人といますが、どうでしょうか?かゆみが悪化するときはだいたいどれくらい期間続くのでしょうか?


A8.
液体窒素療法で一時的に痒みが増える方と減る方と両方います。
液体窒素療法の効果のピークが4日目くらいの人が多いのでその頃から痒みが増える人は痒みが減ります。逆に治療で痒みが減る方は、4日目を過ぎると
痒みが再発します。この痒みの対する反応の違い対するメカニズムは不明で
個人差としか言えません。

 

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Q9 固形石鹸が、ボディーソープよりよい理由は何でしょうか?

A9. 固形の石鹸には「石けん素地」のものがあるので
皮膚にダメージが少ないからだと思います。
子供だと石鹸かえただけでで改善した人もいます。
手で洗うのも同時に付け加えます。

参考
入浴と皮膚のダメージ
http://www.e-skin.net/v/SP/SP%26B.htm

石けん素地
http://www.e-skin.net/v/SP/Soap-Base.htm#soji


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