爪の変形 021911 082311093012 110512
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病 名 コメント 幼児期スプーン爪 比較的うすく爪が変形しているが、1年位で軽快することが多いです。
スプーン爪 爪が、陥凹してスプーン状になることで、鉄欠乏性貧血などに伴い易いです。
先天性厚硬爪甲 まれな遺伝性の病気で、舌の白色化、四肢の毛嚢一致性の角化、
手掌や足底の角化、水泡を伴います。
男児に多いとされています。SDD(h)の可能性もあります。ヒポクラテス爪 ヒポクラテスが、肺疾患の人の変形から爪が大きく丸くなり指を包み込む様に
変形しすることを発見したこと由来します。
肺疾患以外でも見られる爪の変形です。
時計皿状爪と呼ばれることもあります。ばち状指 上記の爪に指の末端が同時に肥厚した場合の呼び名です。
爪甲剥離症 爪がはがれる現象で、先端から始まり徐々に進行しまが、
爪は脱落しません。カンジダ症、細菌感染、掌蹠多汗症、
甲状腺機能亢進、テトラサイクリンの光過敏症などで見られます。
比較的多くの例で以下の場合があります。爪甲横溝 爪に横に走る線、爪母に障害が加わり爪の発育が抑制された時に生じます。
全身の障害が、全て爪に現れます。徐々に先端に移動して過去の状態が判断できます。色素線条 黒人では生理的現象、白人では異常、日本人の場合は2〜10%に生理的現象としてに見られるが、悪性黒色腫でも見られることがあるので、問題になることがあります。
その他、爪母のほくろ、外傷、炎症、Addison病などでもできます。爪白癬 最も多い爪の変形で、爪が肥厚し黄白色の粉ぽくなります。
単独よりも足の水虫に合併することが、多い。
手の爪もなりますが頻度は極稀です。
内服薬が、効果的です。 爪白癬様 水虫ではありません。爪カンジダ症 爪甲剥離だけのこともありますが、
殆どの例はカンジダ性爪囲爪炎により爪母から
徐々に進行します。
水仕事が多い人の手の爪に出来やすい傾向があります。
カンジダを証明するのは、難しいとされています。黄色爪 twenty nail dystrophy of chiidhood
生下時は、正常だが、幼児から徐々に全ての爪が変形します。
通常は、思春期頃には軽快するが、成人まで残ることがあります。
また、成人で出来ることもあり
twenty nail dystrophy と呼ばれます。
自己免疫の関与が疑れています。
他の疾患の鑑別が難しいです。
SDD(h)の可能性もあります。
爪の変形を伴うことのある主な皮膚病
病 名 爪の変形の形態 掌蹠膿疱症 多彩な変形、尋常性乾癬に類似するが、点状凹窩はまれです。
円形脱毛症 比較的規則正しい点状凹窩がみられます。
尋常性乾癬 不規則な点状凹窩が、15%位で見られます。
扁平苔癬 病気によって異りますが、爪が薄くなり、
縦の線や色素沈着など放置すると
非可逆的になることあります。SDD(h)の可能性もあります。
爪と周囲にできる主な皮膚腫瘍
病 名 コメント 悪性 悪性黒色腫 有棘細胞癌 まれな疾患で足より手の指に出来やすいです。
良性 グロムス腫瘍 思春期以降、中年の女性に多く、特徴的な症状は、
激しい自発痛があることです。治療は、手術を行い再発は少ないとされています。爪下外骨腫 良性の腫瘍で足の親指に出来ることが多いです。
根治手術が必要です。粘液嚢腫 爪の近くの末節に1cm 以下の半球状隆起で内容は、粘液(ムチン)詳しくは、ここをクリックしてください。
ひょう疽 爪の近くの末節に黄色い皮下膿瘍として発症して
痛みが強く、抗生物質内服と切開排膿が必要なことがあります。その他の爪の変形を起こすもの