爪が湾曲して皮膚に食い込むことを言います。
10〜30代の女性に多く見られます。男性の方もいます。
原因としては、窮屈な靴による圧迫・立ち仕事などによる過重や下肢の循環障害、冷え性の人に比較的多いです。
外傷による変形・爪白癬による変形・不適当な深爪などがあるが、潜在性糖尿病のこともあるので注意が必要です。
まれに、先天性のこともありますが殆どは後天性です。
外来を訪れる多くの人は、深爪の後に二次感染で赤くなり、腫れて痛みの為に来院されます。
長期に放置すると化膿性肉芽腫を作ってから来院されることもあります。爪の切り方(爪の成長)
治 療
二次感染の場合は、陥入した爪を切除し抗生物質の内服で安定させます。
(抗生物質で安定させてから切除する場合としない場合があります。)
化膿性肉芽腫の場合は、 肉芽腫の切除・硝酸銀・電気メス・液体N2などと、
抗生物質の内服で安定させます。
その後は、以下の治療に進みます。
軽症の場合は、窮屈な靴をやめ、深爪しない、陥部の爪をワイヤーで持ち上げる方法や
爪が皮膚の外にでるまで小綿球などを詰める方法がありますが・・
再発の可能性がありますし重症な例では適応ではありません。
根本的な治療方法は、外科的に麻酔して爪母(皮膚の中にある爪の付け根)を切除する方法と、
フェーノル法という爪母を化学的に焼く方法が手術的侵襲が少ないので一般的になって来ています。
どちらも、短期的な入院が必要な場合があります。軽少な場合は、外来通院のみで可能です。
しかしどちらの治療方法も100%上手くいくとは限りません。
深爪のこともあります。
爪の角を切りすぎないことが大事です。特に足の親指は注意が必要です。爪の成長へ