ありふれた病気でしたが、最近は減少傾向です。
経験的には、なりやすい体質が遺伝すると思います。
生活様式にも依りますが、出来やすい時期は、真冬ではなく、
気温が4〜5度℃で一日の温度差が10度℃以上ある
晩秋から初冬と春先にとされています。
露出部を中心に、手、足の末端と鼻先、耳・鼻先などに出来やすい傾向があります。
子供に多く、男性では20才頃くらい、女性は30才頃くらいから出来にくくなると
言われています。痛みやかゆみの強い場合もあります。
あまり長引く場合は、しもやけに留まらないこともありますので専門医にご相談ください。
大人や暖かくなっても治らない子供も別の病気の可能性がありますので専門医にご相談ください。
多くは、問題ないと言う結果になりますが、念のために検査をしたほうが、良いと思います。つ
まり、長引く場合や変な季節に出来た場合は、専門家に相談して下さい。
治 療
保温、乾燥による予防もしくは、凍瘡軟膏(ビタミンE含有など)の外用や末梢循環改善の為にビタミンEやニコチン酸などの内服が一般的ですが、炎症を取るためにステロイドの外用薬が必要な場合もあります。
しもやけができてしまってから一生懸命マッサジーしたり、ストーブ等で温めたりする人が多いのですが、逆に炎症を強め、長引かせてしまいますので注意が必要です。
凍瘡のイメージ図
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末梢では、血液は動脈から出て組織の中を流れ、静脈に入り流れていきます。
寒くなると動脈・静脈共に細くなって流れがゆっくりになります。
急に寒さから回復する時には動脈が先に太くなり静脈の回復が遅れます。
このことが血液流れの渋滞する原因になります。
この渋滞の中でトラブルが起こり炎症が起こると「しもやけ」になります。
「しもやけ」を起してからのマッサージはこの渋滞の中の混乱を悪化させる原因になる可能性があります。
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しもやけに似た症状を示す病気と末梢循環不全を起こす種々の病気
- SLE(凍瘡状エリテマトーデス)と言う膠原病(こうげんびょう〉
- クリオグロブリン血症という耳慣れない血液の病気、(寒くなると血液の成分が固まる病気)
- レイノー病
- PSS
- chiblain-lupus(凍瘡状エリテマトーデス)
- 進行性指掌角皮症
- その他