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水虫と水虫様の特徴     水虫(水虫足白癬)と水虫様の年間推移へ 「水虫 目からウロコ」へ戻る

 
「水虫疑い」は、顕微鏡検査前  「水虫水虫足白癬)は、顕微鏡検査で陽性 「水虫様」は、顕微鏡検査で陰性(湿疹・カブレなど) 

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 1年間のそれぞれの症状の人数をそれぞれの病名の総数で割って%を求めています。
痒みは、顕微鏡検査で陽性の水虫水虫足白癬)で高率でした。
角化は、鏡検査で陰性の水虫様が多い傾向がありました。

年間の合計では、真菌陰性(水虫様)が半分以上でした
痒みは、真菌検査陽性(水虫)の殆どで認めました。
角化ありで痒み無し(25.2%)の割合が水虫様では多く、KOH(+)では、極僅か(5.1%)でした。

2つの症状を合成したイメージ図です。

 
 KOH(+)は、顕微鏡検査で陽性 KOH(-)は、顕微鏡検査で陰性

水虫と水虫様が似ている理由の推測 

関連 みずむしと水虫の変遷

参考図&解説 水虫とSDD(h)が酷似訳 タイガバーム財団が財をなした理由

 

水虫(水虫足白癬)の症状は皮膚にいる白癬菌(水虫菌:カビ)が見えている訳ではありません。
皮膚に感染した水虫菌(白癬菌:カビ)に対して起こっている
自然治癒反応で生じる皮膚の変化が、水虫として見えているのです。

この自然治癒反応の起こり方には個人差があり、同じ水虫菌が感染しても全く同じ水虫の症状が現れるとは限りません。
まず、炎症が起きて
紅斑(赤くなること)・丘疹(ブツブツ)や水疱(水膨れ)などができて痒みを伴います。
その後、
角化(皮膚が硬くなる)・鱗屑(皮が剥けること)が生じます。
これらの起こり方の程度は
個人差があります。時期によっても異ります。
紅斑や角化が余り起こらないこともあり、痒みの出ないこともあります。

もしターゲットが別のもの、例えば光学顕微鏡では確認出来ないウイルスでも
同様に起こり
水虫様皮疹が出来ていると推測されます。
ターゲットが異るので感染部位・症状に多少の差が出きますが、大体は同様の症状を示すと考えられます。

もし、このウイルスがHPVならば、水虫様の多くがSDD(h)と言うことになります。

白癬菌とヒトパピロマウイルス(HPV)の大きさ

 

上記のデーターは、当クリニックを訪れた患者さんの内、水虫を患者さん又は医師が疑って検査した人の人数です。
医師と看護師のペア 3組で行いました。対象は、足のみで身体・股・手や爪などは、カウントしていません。
期間は、2009.4.1〜2010.3.31です。
男女比1.4:1 合計 
185名 平均年齢 44歳(3〜93歳)です。
1例 カンジダが陽性でした。
モザイク様菌糸との判定されたのは2例でした。
勿論:偽陽性も偽陰性も一定の割合で含まれ、さらに
合併(B)の人もいると考えられます。

小規模な統計なので、大規模な調査を是非行って頂けると幸いです。

 

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