- 妊娠性疱疹 herpes
gestationis 妊娠後期や出産後の早い時期に、
突然水泡とかゆみを伴う斑が出来ます。
類天疱瘡に比較して軽症なことが多です。
全妊娠の0.05%に見られ、妊娠ごとに繰り返すことが多いです。
- 線状IgA 水泡性皮膚症 lineae IgA
bullous dermatosis
疱疹状皮膚炎と同様に基底部の自己抗体は IgA
です。DDSが効果あります。
- 瘢痕性類天疱瘡 cicatricial
pemhigoid
主に顔の粘膜(目、鼻、口の周囲)や陰部に出来、瘢痕を作ります。
- 後天性表皮水泡症 epidermolysis
bullosa acqusita
外力の当たる場所に出来、痕が残るのが特徴です。
類天疱瘡とは、ほんの少し抗体が付く部分が異なります。
- 疱疹状皮膚炎 dermatitis
herpetiformis
上記4つの病気と類天疱瘡は、血液中に抗体が流れていますが、この病気では、検出されません。
日本人には少なく、欧米に多くみられるは、
グルテンアレルギーが関与しているためではないかと言われています。
基底部の自己抗体は IgA
です。自覚症状として強いかゆみが有名です。
DDSが有効です。
天疱瘡 pemphigus=尋常性天疱瘡
通常は、老人に多く、IgG抗体(極く稀にIgA)が表皮の有棘層の細胞間に付着して表皮細胞がバラバラになります。
大きな膜の薄い水泡や水泡は容易に潰れてやけどの様に赤むけになります。
内臓癌を合併することがあるので注意が必要です。血液中に抗体が流れています。