風疹/三日はしか rubela

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 風疹はrubella virus(風疹ウイルス)感染です。
ウィルス性発疹症

 皮膚病の主な病因生物の種類と大きさの比較

 感染経路は、鼻や喉などにいるウイルスからの飛沫感染です。
感染性は麻疹より弱く、
風疹発症の人と接触しても、感染しない幼児もかなりいて、
大人になって初めて感染する人もいます。
実は、私は大学生の時に発症しました。

潜伏期
2〜3週間

症状

 全身の発疹、微熱、頚部リンパ節の腫脹等が主症状です。
発疹は紅色の斑状丘疹、耳の後ろから顔、
からだ、四肢と広がります。
色素沈着を残しません。
リンパ節腫脹は遅れてなくなります。
眼球結膜の充血もみられます。
発疹も熱も約3日で治まりますので、「三日
はしか」とも言われています。
年長者は頭痛、倦怠感、微熱、結膜炎などの
前駆症状を見ることがあります。
成人では、紫斑が中心の皮疹が出ることがあり
稀に関節炎、脳炎、血小板減少性紫斑病を
併発することがあります。

 通常は、1度の感染で終生免疫が出来ます。

20〜30%位が不顕性感染
(感染しても症状に出ないこと)
不顕性感染でも終生免疫は出来ます。
終生免疫とは一度なったらで2度とかからないことです。
稀に2回かかる場合も報告されています。

 大人になって妊娠可能な女性は、
妊娠女性と胎児の
先天性風疹症候群を避けるために
本人の症状は軽いのですが、
予防接種を15歳までに受けて下さい。


風疹の抗体価を
『妊娠する前に』風疹の抗体を調べる必要があります。

抗体がない場合は、妊娠の前2〜3カ月前に
ワクチン接種する必要あります。


 
感染性があるのは、発疹が出る前の
数日から5日くらいと言われていますが、
実際は、発病中は休学して
学校へは、発疹が終わったら行っていいことになっています。
 


 

先天性風疹症候群

難聴・心奇形・白内障・小頭症・精神薄弱
奇形児を出産する可能性があります。

風疹の抗体をもっていない妊婦が妊娠の1ヶ月前から妊娠12週迄の間に風疹にかかると約2割の胎児に生まれつきの
異常が見られます。
非常に高率です。

妊娠初期に風疹にかかって中絶を受けるのは悲劇です。


 
 麻疹・風疹混合ワクチン(MRワクチン)による予防

2006年4月〜定期接種

 

第1期(満1歳〜2歳未満)

第2期(就学前の1年間)

 


* 予防対策:
先天性風疹症候群を防ぐためにも妊娠の予定がある人は検査して陰性ならば予防接種をうける必要があります。

 
風疹ワクチン

ほぼ98%に抗体ができます
副作用は小児の場合ほとんどないか現れたとしても軽微です。

  • 過去に風疹になったかどうかよくわからない場合でも接種を受けても差し支えありません。
  • 風疹といわれていたことがあっても、
    確定的でない場合は接種を受けるべきです。
  • ワクチン接種しても十分な抗体が出来ていない
    場合は接種が必要です。
ワクチンは生ワクチンなので

妊娠の予定があったり、妊娠してからでは接種できません。
妊娠するおそれのない時期に接種することが大切なのです。


 

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