主な漢方薬(生薬)の効果と副作用

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漢方薬
(生薬名)
効果
副作用
コメント
甘草(かんぞう)

肝炎・肝機能改善・インターフェロン誘導作用・肝炎・蕁麻疹や薬疹に使用される。

低カリウム・血圧上昇・むくみ(量にある程度依存します。)

インターフェロンとの併用で間質性肺炎で死亡例があります。成分のグリチルンが抽出されてグリチルリチン製剤(グリチイロン/強力ミノファーゲンシー)として発売されています。
漢方エキス剤の約70%に配合されています。

附子(ぶし)

身体を温め、痛みを取る。

多量で中毒症状

鳥兜の根を熱処理した附子が一般的です。

麻黄(まおう)

気管支拡張剤・喘息・咳

動悸・興奮・血圧上昇

エフェドリンが含まれているので心臓に病気のある人は注意が必要です。
不整脈・狭心症・心筋梗塞・高血圧の人は注意が必要です。

大黄(だいおう)

排便、解熱

下痢・腹痛・食欲不振

お血に有効とされています。妊婦には使用しなませn。

人参(にんじん)

体力の回復

熱感・動悸・湿疹

オタネニンジンの根
代表的な補気薬

地黄(じおう)

身体の水分や血分をを補う。

胃部不快感・食欲不振・下痢

胃腸の弱い人には、使用しないこと

筏苓(ぶくりょう)

水分を取り消化を助ける。

便秘

正常な便通の人には不適用です。

竜胆草(りゅうたそう)

熱を取り水分を排泄

胃腸障害

冷え性の人に使用しないこと

黄連(おうれん)

熱・湿気を取る
解毒の作用あり

食欲不振・下痢・便秘

胃腸の弱い人には、使用しないこと
化膿に使用されます。

柴胡(さいこ)

熱を取り、気を巡らす。下痢・倦怠感

胃部不快感・便秘

ステロイドの作用の相乗作用と言われています。


生薬・方剤・エキス剤


 

生薬とは、天然成分のことで通常、方剤(生薬のブレンド≒漢方薬)として使用されます。
エキス剤は、方剤を抽出(煎じて)し乾燥させたものです。



漢方薬とは、

皮膚科で使用される主な漢方薬(エキス剤)

子供に漢方を飲ませる工夫

成人に漢方の内服のコンプライアンスを高める為の話


副作用

日本東洋医学会「漢方と健康保険」に関するアンケート第2回」721例の複数回答の上位12の抜粋

胃腸障害
50.8%
めまい
1.4%
発疹
19.6%
のぼせ
1.2%
浮腫
6%
血圧
1.2%
薬疹
3.7%
頭痛
1%
低カリウム
1.4%
動悸
0.9%
かゆみ
1.4%
附子中毒
0.9%

胃腸障害には、軟便・下痢・腹痛・胃痛・吐き気・嘔吐・胃部不快感・便秘・口角炎・舌痛・食欲不振などが含まれます。

 

附子の副作用

1 舌・口唇のしびれ

2 動機

3 胸〜心窩不快感

4 身体動揺感

5 頭痛

6 血圧上昇

7 悪心・嘔吐

8 不眠

9 蟻走感(ギソウカン)=蟻が皮膚を這うような異常覚

10 発疹

現れ易い順 10>9>1>3


妊婦に投与すると胎児に影響したり流産の原因になるものがあります。
例、流産の危険(大黄・桃仁・牛膝・牡丹皮・芒硝などの子宮収縮作用)
水銀・附子中毒など

甘草・麻黄・大黄・附子の関与が色濃く疑われます。

副作用の経過

中止で好転
63.4%
減量で好転
17%
飲み続けて好転
12.2%
食後服用で好転
4.9%
不明
2.4%
100%

漢方薬とは

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