肌と紫外線

今までの質問と答え


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光による傷害は、光が直接、皮膚の細胞の遺伝子を傷つけ
その影響が徐々に蓄積され肌の老化といったいわゆる「しみやしわ」として現われます。
平成10年4月から母子手帳の説明から「日光浴」が消えました。
昭和30年以前は、食料不足からくるビタミンDの不足によるクル病がありました。
ビタミンD不足をカバーする為に「日光浴」を薦めていました。
しかし、現代では食べ物から十分なビタミンDが取られていることと
紫外線の弊害の方が大きいことから削除されたと思われます。

また僅か2〜3分間の太陽光線で骨の代謝に十分な活性型ビタミンDが作れる
とのデーターがあります。一方で10才までの日焼けが成人、
老人の皮膚癌の発生率を上昇させるという統計もあります。
白内障も紫外線により誘発されている疾患であると言われています。

20才までは日焼けを繰り返しても光老化(太陽光線による皮膚の老化)が明確でないので
子供の日焼けは無害だと考えられてきましたが、シワやシミを伴う光老化は、
小児期からの無駄な日焼けの影響が、60〜80才になって現れることが、
分かっています。スキンタイプによりその影響は異なることも分かっています。

参考;紫外線が強いのは、5〜8月午前10〜午後2時です。
   南部や高度の高い地域は、特に注意が必要です。

サンスクリーンを有効に使いましょう。
  • 汗をかいたり、水に入ったりする時は、耐水性のあるものを
  • 塗り忘れのないように特にうなじ、胸元、肩、手の甲、耳のうしろなど
  • 水に入ったり、汗をかいたり、タオルでぬぐったりした場合は、塗り直し
  • 日常生活ではSPF*10〜20の紫外線散乱剤のみ配合製品を、レジャーなど長時間の時は、SPF*30以上の耐水性のあるものを またスキンタイプを考慮して下さい。
    •  SPF*(サン、プロテクト、ファクターの略)でサンスクリ−ンの
      光を防ぐ能力を示しています。数字が大きいほど強力です。
      UVBを防御する値を示しています。

 

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