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脱塩素データーのまとめ  入浴順と塩素除去効果の差 

 

入浴の影響(温度と遊離塩素)

皮膚病(湿疹・アトピー性皮膚炎・皮脂欠乏性湿疹・手湿疹・痒疹・貨幣状皮膚炎など)で
皮膚科の外来患者さんの
80%近くが入浴の影響を受けています。
ここで影響としているのは主に痒みと紅斑(赤み)です。
 

 影響を受けるタイミングと紅斑(赤み)の出現頻度

 

 

影響を受けるタイミングは「入浴中」>「両方」>「入浴後」ですが割合はほぼ同じでした。
紅斑の出現頻度に影響を多くいのは「両方」の人が半数以上の方で出現しています。

 

 

入浴習慣

今回検討した群では、比較的一番風呂が多い傾向でした。シャワーのみの人は順番に関係なく一番風呂としてカウントしました影響かもしれませんが・・
シャワーのみの人が徐々に増えている印象を得ました。全体では、90%近い人がシャワーを使用しています。

 

入浴温度の影響
塩素除去の効果

入浴温度の影響がある人も半数近くいますが、塩素除去によって影響を回避できる人がさらに多い傾向の様です。
両方の影響を受けている人もいますが、片方のみの方も多数存在します。
入浴温度は自覚出来るので自己判断で
40℃以下で入浴されている方も多数見受けます。
自己判断で塩素除去を行っている方もいらしゃいました。

塩素過敏の調べ方

まず、入浴・シャワーと温度を40℃以下にして効果が内場合は、以下の方法をで調べて下さい。

いきなりシャワーヘッドを変えないで一旦シャワーは、中止してお風呂(200L程度お風呂の場合)
ビタミンC(アスコルビン酸)を200mgを投入後にお湯をはって2〜3日間、
お風呂の入浴して痒みなどが軽減する場合は、効果ありと判断して下記の方法を行って下さい。
変化のない場合は、関係ないと判断して構わないと考えられます。

 

対策と方法 

*塩素除去の方法は、一時シャワーを休止して貰ってビタミンC顆粒をお風呂に1袋(200mg)投入して効果を判定して貰いました。

効果が認められた場合、
ビタミンCビタミンC=アスコルビン酸の原末)をドラッグストアやネットなどでの購入をお勧めします。150〜200Lのお風呂でしたら0.2g(200mg)で中和出来ます。
シャーワを利用している方には、
塩素除去用シャワーヘッドビタミンC注入方式
フィルタ方式の2タイプがあります。)をお勧めします。ホームセンター・ネットなどで購入できます。

注意:永久に使えるうたい文句にしているセラミック式シャワーヘッドは当クリニックの2例の測定結果では全く塩素除去の効果がありませんでした。

24時間風呂の塩素濃度の測定では、遊離塩素の測定範囲以下の低値でした。

病状が軽いときは影響なく、悪化時には影響が出た例も経験しました。病期により皮膚の状態が変わり塩素に対する反応性が変化したと考えられます。

塩素除去の効果のない方で41℃以上で入浴されている方には、
40℃以下に下げて貰い、効果がある人には継続をお勧めまします。

まとめ

入浴によって影響(特に痒み)を受けている人は想像以上に多く80%位でした。
高温での入浴・遊離塩素共に悪化因子として働いている可能性があるので十分注意が必要です。
この2つは入浴温度の調整・塩素除去で比較的簡単に回避出来ます。

その他の可能性として、
タオル・ボディブラシに依る過度の摩擦・
長時間の入浴・界面活性剤を多く含む石鹸(
ボディソープなど)の使用などがあります。

 

 

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