肌によいビタミン

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ビタミンには、水性(水に溶ける物)と油性(油に溶ける物)があります。
水性は、すぐに排泄されるので過剰になる心配は、殆どありませんが、
規則正しく取る必要があります。油性のビタミンをサプリメントなどで
補給する時は
蓄積されるので過剰摂取に気を付けましょう。
食べ物ではまず過剰になることはありません。

 

  • ビタミンB群:脂肪の代謝をよくする(脂肪を燃やす)ビタミンと言われています。(水性)
ニキビ、脂漏性皮膚炎の治療に役立ちます。
食べ物 B1:豚肉 米 小麦胚芽 大豆 のりB2:レバー(豚) 魚の皮 ヤツメウナギ 
    B6:小麦胚芽 にんにく 銀杏 マグロ 鶏肉
 
  • ビタミンE:血液の流れをよくするビタミンと言われています。(油性)
    凍瘡(しもやけ)や抹消循環不全に伴う。皮膚病の治療に役立ちます。
    食べ物 豆乳(大豆)アーモンド マーガリン 植物油

     

  • ビタミンC:酸化防止作用やメラニンの合成阻害作用があるビタミンだと言われています。(水性)
     喫煙で消耗されます。
    たばこの害へ 誘導体のC5 は皮膚からも吸収されます。                  
    色素沈着を伴う皮膚病の治療に役立ちます。
    食べ物 キュウイ イチゴ しいたけ

     

  • ビタミンA: 皮膚細胞の分化(皮膚細胞の若返り?)に関係しているビタミンと言われています。(油性)
    ビタミンE,C,Aを合わせて抗酸化ビタミン(活性酸素を抑制する)といわれています。
    つまり、肌の酸化防止、老化防止に役立つと思われます。
    食べ物 トマト、カボチャ、ニンジン、牛乳 レバー ヤツメウナギ
     

     

  • レチノイドはビタミンはAの誘導体です。
    外国では外用薬が、ニキビ、"しわ"取りに効果があるとされ使われています。
催奇形があるので
日本での認可は、大変遅くなりました。
日本では、乾癬の治療薬として飲み薬が認められています。
海外では、白血病などの治療に使用されています。
 

 

  • ビタミンDの活性型D3の誘導体も近年乾癬などの治療薬として外用薬が認められています。
    元々はビタミンDが肝・腎臓や皮膚で活性型型D3に変換されてCaの吸収を高めています。(油性)
        
レチノイン酸とレチノール
レチノイン酸、レチノールは、ビタミンA剤の誘導体でシワ・シミに効果があるとされています。

レチノイン酸は、アメリカでは、ニキビの薬の塗り薬として使われていた。
96年から FAD(日本の厚生省に相当)が、シワ・シミの薬「レノバー(レチノイン酸)」として認可しました。
作用としては、皮膚のターンオーバー(再生)を早めコラーゲンを増加させ
ダマ状になったエラスチンを減少させることにより、肌の小ジワやくすみをとり、
長年の紫外線の影響や加歳による皮膚の老化を改善させます。
効果は早く、早い人は2週間位で現われます。
シミの治療には、美白剤(ハイドロキノン・コウジ酸など)を併用するのが一般的です。
ただし、角層が薄くなるので光の影響を受けやすくなり赤くなったり炎症を起こしてかえって
色素沈着を起こすことがあります。副作用が出ることもあります。
「レノバー」は、日本では輸入が認められていないので、
治療るは自家調合する医師に限られます。
ただし、インターネット上には、販売しているサイトもありますので個人輸入は可能です。
使用する時は、十分副作用に気を付けて自己責任で行って下さい。
早く効果を得ようとあせって付けるとかえって
顔をはらすことになることがあるので十分に気を付けて使う必要があります。
医師の指導の基に使用するのが無難かもしれません。
レチノールは、化粧品に配合され多くのメーカー(資生堂、コーセー、Rocなど)から多種でています。
レチノールは、酸素や紫外線に弱く不安定です。その部分を改良した製品も販売されています。
作用は、ゆっくりで6週間位で少し効果がみえ3〜6か月くらいではっきりしてくるとされています。
デパートドやラックストアで手に入ります。値段は、5000円〜1万円位です。

 
脂肪についてヘ 
 

ちかかね皮膚科では、皮膚病に対して必要なビタミン剤は処方します。
即効性はありませんが、副作用の心配も少なく体にもいいことも多いので必要な期間は、飲み続けてください。
油性のビタミンはある程度持続性がありますが、水性のビタミンは内服を中止すると、
すぐに排出されてしまいますので、特に飲み続ける必要があります。

 
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