妊娠性痒疹 prurigo gestationis

060911

今までの質問と答え

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 大きく分けて、3つに分かれます。

1)早期型 妊娠3〜4か月頃から始まる小さいブツブツとかき傷です。妊娠2回目以降に出来やすい。
出産後に消退するが・・次回の妊娠で再発する傾向があります。

2)後期型 妊娠後期の初産婦の腹部に出来やすい。
皮膚の割線に一致した少し盛り上がた赤い斑が出来て激しいカユミを伴います。
下方の臀部・大腿に拡大傾向がありますが、上部の前胸部・顔には拡大する傾向はありません。
出産後、数日で軽快することもあります。

3)重症型 非常に稀な例ですが、全身に米粒大の内部に出血を伴うブツブツができ、胎児死亡を起こすことがあります。

 治 療

妊娠しているので催奇形成の問題で抗ヒスタミン剤を、使いにくいので、
ステロイドの塗り薬を頻回に使用するのが一般的です。
当クリニックでは、
非ステロイドの痒み止めを主に使用しています。
塗り薬のステロイドは、胎児への影響が少ないとされています。
アトピー性皮膚炎が幼児期にあった人は、妊娠性痒疹でなく湿疹が妊娠に伴い悪化する場合があり、鑑別が必用です。
その他、
結節性痒疹膿痂疹性湿疹貨幣状皮膚炎自家感作性皮膚炎

SDD(h)

の可能性も考える必要があります。 妊娠と免疫

水泡が出きると妊娠性疱疹」との鑑別も必要です。

 
抗ヒスタミンと妊娠 

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