人ゲノム研究は遺伝子配列の解読を完了しました。
しかし、それぞれの遺伝子の働きはまだまだ解明されていません。
テーラーメイド医療は個々の人に対応して、効果があり副作用の出ない治療を目指し、
遺伝子情報から個人に適切な薬を適量投与して個々人の体質に合った治療を行ない併せて、
病気の予防も目指すものです。
個人差に対応したテーラーメイド医療の研究も行なわれていますが、実際の使用はまだです。
実用化は100年以内に、現実のものになるのでしょうか?
・・実用化には、莫大な費用と時間が必要だと想像されます。現在、使用されている薬は「万能薬?」であり多数の人に効果があり、
副作用の出る人数が少ない薬作りを目指しています。
少数派は無視される傾向にあります。投与量も同様な方法で決められています。
本来あるはずの個人差を無視して、多数派の特徴を反映した平均データを
全員のデータであるかのように 取り扱っています。発症の原因・メカニズムの解明もまだ殆ど分かっていない病気が多数あります。
現在の医療では医師が、「万能薬?」を使って経験と医学的知識に基づいた
「勘」により治療しているのが現状です。
幸いにも病気の多くは自然治癒します。漢方は、個人に合わせた治療を目指していますが、遺伝子に基づいて行なっているのではなく、
長年の経験に基づいた診察と「勘?」で個人を分類して
数千年にも及ぶ人体実験の積み重ねのある漢方薬を症状に合わせて使用します。
漢方薬の解明は殆どなされておらず、よく分かってないまま複雑な成分を含んだものを
組み合わせて使用しています。理論より実践の医療です。
一方で、西洋医学は個人差よりも病名・検査結果・統計学・動物実験などに基づいて
「万能薬?」を使用しています。
歴史は浅く100年位で、理論が中心の治療なのです。